子どもは本当に目が離せませんよね。やってはいけないこと、やってほしくないことは見事に率先してやってくれます。
小さい頃はご飯を食べたりちょっと歩いただけで「えらいねー!すごいねー!」なんて褒めていたのに、2歳になり気が付けば毎日叱り飛ばして自己嫌悪に陥る…なんていうのは私だけではないはずと思っています。
なぜだろう?と日々反省して考えて、やっと少し怒らずに済む方法を考え付きました。
怒ってばかりでツライ…と感じている方に少しでもお役に立てばと思います。
子どもの動きを予測して先回りをする!
これが正直一番効果があるなと感じています。子どもはまだまだ善悪の区別もつかないですし、大人のやってほしくない都合なんてまったく理解できません。
そこで、思いついたのが先に「こうしてね」「これはやったらダメだよ」といったことを直前に伝えるという事です。
例えば、スーパーに買い物に行って車から子どもを降ろす前に説明をします。
「買い物をするよ。人がたくさんいて危ないから一人で走っていったら絶対にダメだよ。お母さんと手をつないでいてね。約束ね(指切り)」
「スーパーの物は売り物だから触ったらダメだよ。もし触って壊したりしたらお母さんがとっても困るんだ」
「買い物をするところだから小さな声でお話しようね。大きな声を出したらみんなびっくりしちゃうから」
などと先に説明をしたり、約束をします。売り物という言葉はおそらくわからないとは思いますが、真剣に伝えることが大切です。少し言葉が理解できるようになってきたころにとても効果があると感じています。
ポイント
・目を見て真剣に話す。➡真剣さは必ず伝わります。
・簡潔に、数はなるべく少なく1つか2つに絞る。➡いっぱい言われてもわかりません。
・やってはいけないと話したことをするかもしれない、しそうになったら先に「さっき約束したよね」と思い出せるようにする。➡目の前のことに気を取られて忘れてしまうからです。
子どもはたくさんのことはいっぺんに処理できません。なので、ピンポイントで重要なところを1つか2つ最初に伝えます。
そのうえで、小さな部分はやりそうだなと思ったら先にけん制します。興味のあるものを見つけて走り出しそうな予感がした時に、「人にぶつかったら危ないから歩いて行こうね」などです。
そして、やってはいけないことをしたら困る人がいると伝えることも大事ではないかと思います。ただ、小さな子どもの世界は狭いのでお店の人といってもよくわからないので基本的には親や祖父母が困るんだよと伝えています。
そして、先に注意しておくだけでなく合わせ技を使うことによってさらに効果がありました。
ちゃんとやってるね、見てるよーのアピール
好奇心の方が強く、なかなか記憶が持続しにくいのが子どもたちです。さっき約束したことは、どのくらいの時間守れるのか。結構すぐにやらかします。
なので、時々思い出してもらいます。
「お、ちゃんと手をつないで一緒に歩いてくれてるね」
触りそうかも、と思ったら「触らないって約束守ってるね!」
「まだちゃんと静かにできてるね」
など、その状況を維持できていることをわりと細かめに言葉にすると「あ、そうだった」と思い出してくれていました。子どもが何かしたそうにもじもじし始めたりしたらすかさず声をかけると、「頑張ってるでしょ」と言うようににっこりしてくれます。
できたらすかさず褒める
さらに合わせ技で、やる気を出してくれます。
先ほどの、
「お、ちゃんと手をつないで一緒に歩いてくれてるね」
触りそうかも、と思ったら「触らないって約束守ってるね!」
「まだちゃんと静かにできてるね」
にちょこっと褒め言葉を付けるととても嬉しそうにしてくれて、さらに頑張ってくれるという相乗効果が期待できます。
「お、ちゃんと手をつないで一緒に歩いてくれてるね」+「約束守れてるね」
触りそうかも、と思ったら「触らないって約束守ってるね!」+「お母さん助かる」
「まだちゃんと静かにできてるね」+「かっこいいね」
などです。子どもによってポイントがあると思うので、親御さんが知っている喜ぶ、自信のつく言葉をかけてあげるといいと思います。うちの子はこんな感じでした。
褒めるというと「すごいねー」や「えらいね!」という言葉がすぐに浮かびますし簡単に使ってしまいますが、大概のことはやって当たり前のことになっていくので「すごい」「えらい」というのは大きくなっていくと使わなくなりますよね。この間まで褒められていたのにまた褒められなくなってしまった。とがっかりさせてしまうかもしれません。
さらにたくさんすごいえらいと言われることによって「自分はえらい、すごいんだ」と間違った方向に自信を持ってしまうと、後々かなりやっかいなことになるかもしれないと思っているので、あまり「すごい」「えらい」は多用しないようにしています。
外に行く
これは親子そろって気分転換する方法です。家の中でこもっているとやはり気分も知らず知らずのうちに縮こまっています。
外に行ってきれいな自然を見たり、子どもが興味のあるものを指さしたり触ってみたり、子どもの視点で気づくものに触れることができたり、かわいいペットを見たり、近所の人に「かわいいね」なんて言われたり、これだけでもだいぶ気持ちは軽くなります。
広い外の世界は子どもの好奇心を広げると当時に、その大きさに不安も感じていると思います。
我が子の場合は楽しそうな反面、まったく知らない人に会ったりいつもと全然違う環境に来ると不安なのか少し大人しくなります。これはチャンスかな?と密かに思っています。
子どもを一番守れるのは親だからというのを教えてあげられるのでは、と思うからです。
少し不安そうにしているなら声をかけたり手を握ったり、背中に手を当てたりすることで私があなたを守るよということを伝えるようにしています。無条件にあなたを大切にするよと思っていることを感じてほしいのです。
そうして外の世界から帰ってきたら、お互いにスッキリして小さなことで怒りつけるということはしなくなりますし、子どもはよく笑います。次の日にはまたキーっとなりますが、また散歩に出かけます。
これの繰り返しです。子育ては本当に親が常に子どもをよく観察し、頭や気をまわすことが大切だと実感しています。
我が家の対処法ではありますが、参考になれば幸いです。
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