音更町で子育て中の人の憩いの場「くるみ」ってどんなところ?

お出かけ

子どもをどこかに遊びに連れていきたいけれど、今支援センターは入場制限で少し時間が遅れるともう定員になってしまって入れなかったりもします。なるべくなら同じくらいの年の子たちとの交流もあった方がいいでしょうし、大人もずっと小さな子と閉じこもってばかりではなくたまには大人と話したいと思います。

十勝の音更町には、そんな息詰まるような日々を和らげるような場所があります。

初めてでもホッと安心できる空間です

「子育てサロン おとぷけ通り くるみ」です。もともとは社会福祉法人の更葉園の敷地内にある直営の売店の建物でしたが、そこを改装して開いた場所です。道路沿いにある黄色がまぶしい建物ですのですぐに見つけられると思います。

私も初めて子どもを連れて行ったときは少し緊張しましたが、自動ドアを開けるとすぐさま「こんにちはー!」と明るい声が出迎えてくれました。

迎えてくれたのは代表の中村さんという女性です。とてもハキハキとしながら柔らかくしゃべる方だなと思っていたらそれもそのはず、音更町の認定こども園の元園長先生だったそうで。訪れる人はみんな「先生」と呼んでいました。1歳や2歳の子どもたちが先生にべったりです。見るからに優しそうです。

初めて行った人は親子の名前と住所を書きます。それから体温も計って書きます。中はもともとカフェもやっていたので台所やテーブルも残っていました。玄関を入ってすぐにマットを敷いてあるので靴を脱いで上がります。脇には本棚がありたくさんの絵本が並び、他の棚にはおもちゃがたくさん並んでいます。テントやブランコ、滑り台もあって子どもたちがとても楽しそうに遊んでいます。ベビーベッドも備えてありました。1歳未満の赤ちゃんもマットの上で寝そべりながらおもちゃをなめたり遊んだりしています。

私が説明を受けたり記入したりともたもたやっている間に子どもはもうおもちゃにダッシュ!先生の他にもボランティアの方が一名はいます。

くるみは、子育てに疲れてしまった人たちが「ここに来れば大丈夫」と思えるような場所があればと思い作ったとおっしゃっていました。実際色んなことを話し、うんうんと聞いてくれました。なんというか実家に帰ってきたような感じです。

「大丈夫、大丈夫」とニコニコしながら言ってくれるのは、本当に大丈夫になるような気がしておまじないのようです。ボランティアの方もいるので常に人の目があり、私が先生と話している間はスッと子どもの所へ行って一緒に遊んでくれたりしたのでとても安心できます。

他にも飲食も自由で、お弁当持ち込みで遊ぶこともできます。カウンターや机がセットされているのでそこに座ってお昼や間食をして、また遊ぶという事が可能です。子どもの遊びたい気持ちを一旦家に帰って途切れさせることもなく遊べます。親は先生方の目があるので、常に目を光らせていなくても大丈夫という安心感があり、育児の緊張感から解放されます。

古着や手作りのおもちゃや雑貨のスペースもあります。お値段も破格です。女の子が喜びそうなキラキラした髪飾りもありますし、フェルトで手作りした卵焼きやウィンナーの入ったお弁当セットはかわいいだけでなく、ごっこ遊びに最適です。

そしてくるみ最大の特長は、育児用品のレンタルです。

レンタルは無料で無期限、使わなくなるまで借りられます

無料で、しかも使わなくなるまでいいですよ、というのがとても助かります。育児用品は使う期間があっという間に過ぎてしまい、買うかどうか悩むものが多いです。あったら便利だけど、高いしすぐにつかわなくなるしどうしよう、というのはきっとどの親御さんたちも一度は考えたことがあると思います。

レンタル期限が自分たちが使わなくなるまで、というサービスはなかなかないと思います。チャイルドシートや子供用のイス、ベビーカーなど買うと結構高額になるものもあればレンタルしてくれます。おもちゃも貸し出してくれるので、定期的に違うおもちゃを子どもに与えることができるうえに家の中がごちゃごちゃにならずとっても嬉しいシステムだと思います。しかも、「これ借りたいです」とその場で言ってOKなので本当に手軽です。

まるで親戚の家でものを借りるようなノリです。それくらいアットホームという以外にない場所です。

利用する時はお父さんお母さんだけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんが孫を連れていくという事も可能です。

町民以外の利用ももちろん可能です。転勤族で親戚や知り合いもいなくてという人も来ていました。

一人じゃないよ、が実感できる場所です

子育ては意外と孤独な戦いだという事は子育てをしていないとおそらく気が付かなかったと思います。赤ちゃんは笑ってくれたり、一日ごとにできることが増えて嬉しくなったりという事もありますが、それは一瞬のことでそれ以外の大変な時間の方がずっと多いです。

その一瞬で疲れが吹っ飛ぶなんて言いますが、少しずつ気が付かないところでいつの間にかストレスと溜めてしまっていることが多いという事もわかりました。

言葉をしゃべることができず、意思の疎通ができないということがこんなにももどかしくてつらいということも、経験してみないとわからなかったです。支援センターなどで会うお母さん方も「とにかく大人としゃべりたくて仕方がない」とかなりの人が言っていました。

くるみであれば色んな話を保育経験者の先生やボランティアの方が聞いてくれますし、情報交換もできます。地域農園の収穫体験も誘っていただいて、子どもと一緒に参加してきました。初めて大根を抜いたのでとても嬉しそうで、よく食べるようになるという嬉しい副産物もありました。親の世界も広がると思うので利用してみてはいかがでしょうか。

〒080-0106 北海道河東郡音更町東通13丁目3番地

開所日:毎週月・火・木・金曜。
    午前9時半から午後4時

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